ハウスメーカー選びで、私たちは最後まで三井ホームと住友林業で迷いました。
どちらにも魅力があり、「住友林業がすべてにおいて上だった」から選んだわけではありません。
三井ホームにも惹かれる部分がありましたし、一条工務店の住宅性能にも大きな魅力を感じていました。
それでも最終的に、2025年4月17日に住友林業と契約しました。
決め手になったのは、ひとつの性能や価格ではありません。
木質感、BF構法による間取りの自由度、設計提案、担当者との相性、会社への信頼。
それらを自分たちが実現したい暮らしと照らし合わせた結果、私たちには住友林業が最も合っていると判断しました。
この記事では、最後まで三井ホームと迷った私たちが、なぜ住友林業を選んだのかを振り返ります。
良かったところだけでなく、価格・断熱性能・将来のメンテナンス費用など、契約前に不安だったことも含めてまとめます。
住友林業に入った瞬間、「ここで暮らしたい」と思えた
私は以前から住友林業に憧れがありました。
それでも、実際にモデルハウスへ入ったときの印象は想像以上でした。
まず感じたのが、木をふんだんに使った空間の心地よさです。
木の香り。素足で歩いたときの無垢材の感触。派手ではないのに、なぜか落ち着く室内。
「ああ、いいな。」
理屈より先に、そう感じたことを覚えています。
最初に見学した一条工務店では、高い住宅性能を体感して「すごい家だ」と感じました。
一方、住友林業では「こんな雰囲気の家で暮らしたい」と思いました。
私たちにとって、この違いは大きなものでした。
家は性能や数値だけを比較する商品ではありません。
毎日起きて、ご飯を食べ、仕事から帰り、休日を過ごす場所です。
何十年も暮らすなら、数値には表れにくい「居心地」も大切にしたい。
そう考えるようになりました。
そして、この感覚は私だけではありませんでした。
妻も住友林業の木質感や落ち着いた雰囲気を気に入り、私だけの憧れだった住友林業が、夫婦2人の有力候補へ変わっていきました。
BF構法なら、やりたい間取りを諦めなくてよかった
住友林業に惹かれた理由は、木質感だけではありません。
私たちが特に魅力を感じたのが、住友林業独自の「BF(ビッグフレーム)構法」です。
我が家がつくりたかったのは、リビングから庭へ視線が抜ける開放的な空間でした。
大きな窓から外を眺め、天気の良い日は窓を開けて自然の風を取り入れる。
そのため、南側に大きな開口をつくれることは、間取りを考えるうえで重要な条件でした。
最後まで比較していた三井ホームにも、この大開口について相談しています。
三井ホームにも魅力はありましたが、私たちの希望と予算を合わせて考えると、実現したい間取りには制約があると感じました。
「せっかく注文住宅を建てるなら、最初からやりたいことを諦めたくない。」
夫婦でそう話しました。
一方、住友林業のBF構法は、耐震性を確保しながら大開口や大空間をつくりやすいことが特徴です。
私たちにとって重要だったのは、BF構法のスペックそのものではありません。
「開放感のあるリビングから庭につながる暮らしを実現できる」
と具体的にイメージできたことでした。
木の雰囲気が好き。
そして、やりたい間取りも諦めなくていい。
この2つが揃ったことで、住友林業への気持ちはさらに大きくなりました。
営業・設計・ICまで同じ方向を向いてくれた「チームすみりん」
木質感やBF構法と同じくらい大きな決め手になったのが、家づくりに関わる「人」でした。
最初に信頼を感じたのは営業担当さんです。私たち夫婦との相性が良く、質問に対して営業的な回答だけで終わらず、建築の知識も踏まえて話してもらえたことが安心につながりました。
ただ、家づくりを進めて分かったのは、営業担当さん一人だけが良かったわけではないということです。設計士、インテリアコーディネーター、外構担当など、それぞれが私たちの希望を共有しながら提案してくれました。
営業担当さんに話した内容が設計士へ伝わり、設計で決めた内容をインテリアコーディネーターも把握している。打ち合わせのたびに一から希望を説明し直すことがほとんどなかったのは、想像以上に大きな安心でした。
「できません」で終わるのではなく、どうすれば実現できるかを一緒に考えてくれる。
私たちは次第に、住友林業での家づくりを「営業担当さんとの家づくり」ではなく、「チームでつくる家」だと感じるようになりました。
別子銅山で知った、住友林業の原点
住友林業に惹かれた理由には、もう一つ少し特殊なものがあります。
家づくりを始める前の2024年8月20日、観光で愛媛県新居浜市の別子銅山を訪れました。

当時はまだ結婚前で、注文住宅を建てることすら具体的には考えていません。
もちろん、住友林業を調べるために行ったわけでもありません(笑)
ところが別子銅山記念館で歴史を知る中で、現在の住友林業につながる森づくりの話を知りました。
「住友林業って、ここにつながっているんだ。」
それまで私にとって住友林業は、「木の家が魅力的な住宅会社」という認識でした。
しかし、別子銅山で知った歴史によって、会社そのものへの見方が少し変わりました。
森を使った後、再び森を育てた歴史
別子銅山では、長年の木材伐採や煙害によって周辺の森林が荒廃しました。
その後、1894年に失われた森林を再生する「大造林計画」が始まり、大規模な植林が進められました。
この歴史は、住友林業公式サイトの「住友林業の歴史」でも紹介されています。
私が特に心を動かされたのは、「植林した」という事実だけではありません。
自分たちの事業によって傷ついた環境をそのままにせず、次の世代へ残すために再生しようとした姿勢でした。
目の前の利益だけではなく、まだ会ったこともない未来の人の暮らしまで考える。
その考え方に、私は強く共感しました。
そして翌年、本格的に家づくりを始め、住友林業を候補として検討することになります。
別子銅山で知った歴史と、目の前で家づくりを提案してくれている住友林業が、そのとき初めて自分の中で一本につながりました。
「あのとき歴史を知った会社に、自分たちの家をお願いすることになるかもしれない。」
不思議な縁を感じたことを覚えています。
もちろん、この出来事だけで住友林業を選んだわけではありません。
それでも、数千万円という大きな買い物を任せる会社について、
「この会社の考え方には共感できる」
と思えたことは、私にとって小さな理由ではありませんでした。
長く住む家だから、会社そのものも確認した
ハウスメーカー選びでは、住宅性能やデザインだけでなく、「この会社と、この先何十年も付き合っていけるだろうか」という点も重視しました。
家は引き渡されて終わりではなく、定期点検やメンテナンス、修繕などを通じて長い付き合いになる可能性があります。
別子銅山で知った歴史への共感に加え、現在の住友林業が森林経営、木材・建材、住宅、不動産など「木」を軸に幅広く事業を続けていることも確認しました。
もちろん、大企業だから将来まで絶対に安心とは言えません。それでも、数千万円をかけて長く住む家を任せる以上、会社そのものにも納得できることは私たちにとって重要でした。
それでも、住友林業に不安がなかったわけではない
ここまで住友林業を選んだ理由を書いてきましたが、不安がなかったわけではありません。
特に気になったのは、次の3つです。
価格はやっぱり高い
住友林業を検討するうえで、価格への不安は最後までありました。
我が家の契約時金額は37,279,000円(税込)で、その後、仕様を具体化した着工合意時には42,284,000円(税込)になっています。
決して安い家づくりではありません。
それでも、価格だけで他社と比較するのではなく、「この金額をかけて、自分たちが実現したい暮らしにつながるか」で判断しました。
契約時から着工合意までに何が増え、約500万円の差額がどこで発生したのかは、別の記事で詳しく公開しています。

断熱性能は最後まで気になった
もう一つ気になったのが断熱性能です。
私たちは最初に一条工務店を見学したこともあり、高い断熱性能には大きな魅力を感じていました。
そのため、住友林業を選ぶと決めるまで、
「住宅性能だけを考えれば、別の選択肢もあるのではないか」
という迷いはありました。
それでも私たちは、断熱性能だけで家を決めることはしませんでした。
木質感、間取り、窓、庭とのつながり、担当者、価格。
自分たちが何十年暮らす家として総合的に考えた結果、住友林業を選んでいます。
ただし、これはまだ設計段階での判断です。
実際の夏や冬にどれくらい快適なのかは、住み始めてから確認します。
良かった点だけでなく、もし不満があればそれも記録する予定です。
将来のメンテナンス費用
建物価格だけでなく、将来必要になるメンテナンス費用も気になりました。
家は建てて終わりではありません。
外壁、屋根、設備など、長く住めばどこかで修繕や交換が必要になります。
ただし、将来いくら必要になるかを今の段階で正確に予測することはできません。
そのため私たちは、初期費用だけではなく長く住むことを前提に考え、そのうえで住友林業を選びました。
この部分についても、実際にメンテナンス時期が来たときに掛かった金額を記録していきたいと思っています。
最後は「総合力」で住友林業を選んだ
住友林業が、すべての項目で他社より圧倒的だったわけではありません。
住宅性能に魅力を感じる会社もありましたし、価格を抑えられる選択肢もありました。最後まで比較した三井ホームにも、私たちが惹かれた部分はたくさんあります。
住友林業にも、価格、断熱性能、将来のメンテナンス費用といった不安はありました。
それでも、木の質感、BF構法による設計自由度、南側大開口を実現できる提案、担当者同士の連携、会社への信頼、そして予算とのバランスを全部合わせて考えたとき、「自分たちが思い描く暮らしを、ここなら形にできそうだ」と感じました。
私たちが住友林業を選んだ理由を一言で表すなら、「総合力」です。
何か一つが一番だったからではなく、家・人・会社・価格を含めた全体が、私たち夫婦の価値観に最も合っていました。
まとめ|ハウスメーカー選びは「自分たちに合うか」で考えた
ハウスメーカー選びに、誰にとっても共通する正解はないと思います。
住宅性能、デザイン、価格、間取りの自由度、担当者との相性。何を優先するかによって、合う住宅会社は変わります。
私たちの場合は、自分たちがどんな暮らしをしたいのかから逆算して考えた結果、住友林業を選びました。
ただ、本当にこの判断が良かったのかは、まだ分かりません。26坪の平屋で実際に暮らし、夏と冬の快適性や間取り、設備まで一つずつ確認していきます。
「住友林業を選んで、本当に良かったのか。」
答え合わせは、住み始めてから。