住友林業で家を建てるとき、外壁の色や屋根の形、アクセントをどうするかなど、外観についていろいろ考えました。
我が家が建てるのは26坪の平屋です。大きさや派手さではなく、毎日帰ってきたときに落ち着いて見られる外観にしたいと考えました。
最終的に採用したのは、寄棟屋根と住友林業のシーサンドコート#3。外壁を何色も使い分けたり、目立つアクセントを加えたりせず、屋根・軒・外壁・窓・玄関ドアのバランスをシンプルにまとめています。
目指したのは、「最初に見たときに驚く家」ではなく、「何年経っても飽きにくい家」です。
この記事では、寄棟屋根とシーサンドコート#3を選んだ理由、西側だけ軒を455mm延長した理由、窓や設備まで含めた我が家の外観計画を紹介します。
外観で目指したのは「飽きない家」
我が家の外観で最初に考えたのは、色や素材ではなく「どんな家を毎日見ていたいか」でした。
そこで夫婦の中で自然とまとまったのが、できるだけシンプルで、長く見ても飽きにくい外観です。
流行や目立つアクセントを否定するわけではありませんが、我が家では家そのものに強い主張を持たせるより、屋根・外壁・窓・庭が一つにつながって見えることを重視しました。
何かを足して外観をつくるというより、余計な要素を増やさず、もともと必要なものをどう整えて見せるか。
これが我が家の外観計画の基本になりました。
屋根は住友林業にお任せした結果、寄棟になった
我が家の屋根は、寄棟です。
ただし、最初から「寄棟にしてください」と希望していたわけではありません。屋根の形については基本的に住友林業の設計士さんにお任せしていて、その結果として提案されたのが寄棟屋根でした。
家づくりを始めた頃は、屋根形状にそこまで強いこだわりはありませんでした。でも、打ち合わせを重ねて外観を見るうちに、「このどっしりした感じ、いいな」と思うようになりました。
住友林業の公式外観集でも、寄棟屋根は四方へ緩やかに葺き下ろし、建物の水平ラインを強調する屋根として紹介されています。
我が家は26坪の平屋です。建物の高さを強調するより、寄棟屋根と深い軒を組み合わせて、横へ伸びるような落ち着いた外観にしたいと考えました。
最初から寄棟を指定したわけではありませんが、今では我が家にこの屋根がよく合っていると思っています。
屋根材はケイミュー「コロニアルグラッサLS」
屋根材には、ケイミューの「コロニアルグラッサLS」を採用しました。カラーはグラッサ・ピュアブラックです。
明るいシーサンドコート#3に対して、屋根はブラック。シンプルな組み合わせですが、建物全体を引き締める役割を持たせています。

外壁はシーサンドコート#3|一色でまとめた
外壁には、住友林業のシーサンドコートを採用しました。
選んだ色は、
#3。
です。
シーサンドコートは、住友林業の展示場でも採用されているオリジナルの吹付外壁材です。
我が家では、外壁の一部だけ色を変えたり、別素材で大きなアクセントを入れたりせず、基本的にシーサンドコート#3でまとめました。
理由は、寄棟屋根や深い軒の形を、そのまま外観の主役にしたかったからです。
外壁で強いコントラストをつけるより、屋根の影、窓、玄関ドア、庭の植栽などが加わったときに、全体が自然につながって見える方が好みでした。
特にシーサンドコートは、写真だけでなく実物を見たときの質感も気に入っています。
外壁そのものを派手に見せるのではなく、近づいたときに質感を感じられる。
我が家が目指した「飽きにくい外観」と相性が良いと感じました。

軒は基本870mm。木目の軒天を採用
我が家の軒の出は、基本的に
870mm+雨樋130mm
です。
そして軒天には、神島化学工業の
リブ木目調V軒天LS
Kウッドクリア(642)
を採用しました。
外壁は明るいシーサンドコート#3。
屋根はブラック。
その間に木目の軒天が入ります。
色数はそれほど多くありませんが、木目が入ることで少し温かみが加わります。
白。
黒。
木。
この組み合わせで、素材感を出しました。

西側だけ軒を455mm延長した
我が家では、西側の屋根だけ、基本の軒からさらに455mm延長しています。
家全体の屋根を一律に伸ばしたわけではありません。
この西側には、玄関があります。
軒を深くすることで、外観の水平ラインをより強く見せながら、玄関まわりでは雨よけとしても使える計画になりました。
住友林業も平屋の外観について、深い軒が外観の水平ラインをつくるだけでなく、軒下空間を暮らしに活用できることを紹介しています。
雨の日に車から降りる。
傘を閉じる。
玄関ドアを開ける。
荷物を持って出入りする。
そうした場面でも、深い軒が少しでも役に立つことを期待しています。
外観のためだけの455mmではなく、
暮らしにも意味のある455mm。
実際に雨の日にどのくらい効果があるのかは、入居後に確認します。
玄関側から見た深い軒の使い方はこちら。


外観で意識したのは「水平ライン」
寄棟屋根とシーサンドコートを決めたあと、外観全体で意識したのが水平ラインです。
平屋は高さが低い分、横方向のラインが外観の印象を大きく左右します。
そこで我が家では、屋根や軒だけでなく、窓の位置も家全体で確認しました。
特に意識したのが、
サッシ上端の高さをできるだけ揃えること。
です。
窓は室内側から見ると、それぞれの部屋に必要な設備です。でも外から見れば、すべて同じ一棟の家を構成する要素になります。
LDKの大開口。
玄関の縦すべり出し窓。
寝室の窓。
それぞれを別々に配置するのではなく、外から見たときのつながりも意識しました。
窓計画の詳しい内容はこちらです。


設備類は北側へ集約した
外観をすっきり見せるため、
設備類はできるだけ北側へ集約しました。
エアコンの室外機。
エコキュート。
その他の設備。
生活するうえでは必要ですが、外観の中で積極的に見せたいものではありません。
そこで、見せたい南側や西側からできるだけ外し、
北側へまとめる
配置にしました。
設備を隠すために特別な目隠しを付けるのではなく、
最初から見えにくい場所へ配置する。
という考え方です。
雨樋も背景に合わせて色を変えた
雨樋も、できるだけ目立たないようにしました。
我が家では、
- 屋根付近:ブラック
- 外壁部分:白
と、場所によって色を変えています。
理由は単純です。
背景の色に溶け込ませるため。
ブラックの屋根にはブラック。
シーサンドコート#3の壁には白。
雨樋を見せるのではなく、なるべく存在感を消したかったんです。
サッシのライン。
設備の配置。
雨樋の色。
一つひとつは小さな部分ですが、こうした細部も外観全体の見え方につながると考えました。

西側はできるだけシンプルにした
我が家では、西側の外観をできるだけシンプルにしています。
その考え方は、室内の窓計画にも影響しました。
例えばトイレには窓を設けていません。
トイレ側では、掃除する場所を増やしたくないことや、照明で必要な明るさを確保できることが理由です。
一方、外観側から見ると、西側の壁面へ窓を増やさずに済むというメリットもありました。
内側だけで考えれば「窓を付けるかどうか」。
外側まで含めれば「その窓が外観にどう見えるか」。
我が家では、どちらか一方ではなく、室内と外観の両方から窓を考えています。
トイレで窓を設けなかった理由はこちら。

玄関ドアも「アクセントを足す」より全体になじませた
玄関は家の西側にあります。
外壁のシーサンドコート#3、寄棟屋根、深い軒とのつながりを考えながら玄関ドアを選びました。
我が家では、玄関だけを強く目立たせることは意識していません。
外壁。
軒。
玄関ドア。
ポーチ。
それぞれが別々に主張するのではなく、家全体の一部としてまとまって見えることを優先しました。
玄関ドアやポーチ、2畳の土間収納を含めた玄関全体はこちらで詳しく紹介しています。


玄関ポーチはLIXIL「パセオ」
玄関ポーチには、LIXILの
パセオ
を採用しました。
サイズは300mm角平。
品番は、
IPF-300/PSO-BR5
です。
玄関まわりは、
- シーサンドコート#3
- マキアートパインの玄関ドア
- LIXIL パセオ
- 木目の軒天
という組み合わせになりました。
ここでも素材をたくさん増やすのではなく、色味と質感の組み合わせでまとめています。

南側の大開口も、外観をつくる大きな要素
我が家の南側には、キッチンからリビングまで続く大きな開口があります。
室内側では、庭へ視線を抜くための重要な窓です。一方、外から見ると、南側ファサードの印象を大きく決める要素でもあります。
そのため、窓だけを大きく見せるのではなく、寄棟屋根と深い軒の下に大開口を収めることで、建物全体とのバランスを取りました。
室内からは庭を見るための窓。
外からは、平屋の水平ラインを構成する窓。
一つの窓に、両方の役割があります。
LDKから庭へのつながりについてはこちら。

外観だけを目的に大きな追加費用はかけなかった
今回の外観計画では、
外観だけを目的に大きな追加費用をかけたものはありません。
アクセントタイルを追加したわけでもありません。
外壁を複数の素材で張り分けたわけでもありません。
それでも、
- シーサンドコートの質感
- 寄棟屋根の安定感
- 木目の軒天
- 玄関ドア
- 窓の水平ライン
- 設備の配置
- 雨樋の色分け
一つずつ整えていけば、外観は十分まとまると考えました。
我が家の場合、
「豪華に見せるために何かを追加する」
よりも、
「もともと使う素材をどうきれいに見せるか」
のほうが大切でした。
まとめ|目指したのは「何年経っても飽きにくい外観」
我が家の外観で大切にしたのは、目立つ要素を増やすことではなく、屋根・軒・外壁・窓・設備まで含めて全体を整えることでした。
寄棟屋根、シーサンドコート#3、木目の軒天、深い軒を組み合わせ、平屋らしい水平ラインを意識しています。
特別なアクセントを加えるより、もともと必要な素材や設備をどう見せるか。我が家には、その考え方が合っていたと思います。
完成後は、シーサンドコート#3が実際の光の中でどう見えるのか、深い軒が日差しや雨にどのくらい役立つのか、庭や植栽まで含めて外観がどう変わっていくのかを確認していきます。
答え合わせは、住み始めてから。
参考・出典
- 住友林業「設計図書・仕様書」
- ケイミュー株式会社「コロニアルグラッサ」
- 株式会社LIXIL「パセオ」
- 各品番・寸法は我が家の着工合意時の仕様書をもとに記載
※仕様や商品ラインアップは変更される場合があります。最新情報は各メーカー公式サイトをご確認ください。