住友林業の窓選び|「トリプル樹脂が正解」と思っていた私がSTINAを選んだ理由 #7

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家づくりを始めた頃、私は「窓はトリプルガラス+樹脂サッシが正解」だと思っていました。

断熱性能や結露、冷暖房費を考えれば、窓単体の性能は高いほど良い。YouTubeなどの家づくり情報や、最初に訪れた一条工務店の影響もあり、そんな考えを持っていました。

そのため、住友林業との打ち合わせで別の考え方を聞いたときは、「性能が落ちるのでは」と正直不安でした。

ただ、話を聞いていくうちに、窓はスペック表の数値だけで決めるものではないと考えるようになりました。冬の日射、夏の日差し、方角、軒、外からの視線、庭とのつながり、そして室内から見たときのフレームの存在感まで含めて考える必要があります。

「一番性能の高い窓はどれか」ではなく、「この土地、この家に合う窓はどれか」。

我が家の窓選びは、そこから大きく変わりました。

この記事では、住友林業26坪平屋で採用した三協アルミ「STINA(エスティナ)」と、南側の大開口、東側のコーナーサッシ、方角ごとに役割を決めた窓計画について紹介します。

目次

「一番高性能な窓」を選べばいいと思っていた

家づくりを始めた当初、私が窓で特に重視していたのは断熱性能です。

窓は家の外皮の一部なので、できるだけ熱を通しにくいものを選べば快適な家になる。自然と「トリプルガラス+樹脂サッシを選べば間違いない」と考えていました。

ところが、住友林業との打ち合わせで営業担当さんから聞いたのは、窓単体ではなく家全体で考えるという考え方でした。

冬は低い位置から入る太陽の熱を利用し、夏は高い位置から入る強い日差しを軒などで遮る。さらに、窓の方角や大きさ、植栽、室内から見える景色まで含めて考えます。

住友林業には、風や太陽、緑など自然の力を家づくりへ活かす「涼温房」という設計思想があります。

住友林業公式|涼温房

それまでの私は、窓を主に「熱を逃がさないための設備」として見ていました。

しかしこの説明を聞き、窓には自然の光や熱、景色を室内へ取り込む役割もあると考えるようになりました。

もちろん、断熱性能が重要ではなくなったわけではありません。住宅全体として必要な性能を確保したうえで、「この土地、この間取り、この暮らしに何が合うのか」を見るようになったことが、最終的なSTINAの採用につながっています。

我が家が採用したのは三協アルミ「STINA(エスティナ)」

窓について考えた結果、我が家が採用したのは、

三協アルミ「STINA(エスティナ)」です。

我が家の主な仕様は、

  • サッシ:アルミ樹脂複合
  • ガラス:Low-E複層ガラス
  • 中空層:アルゴンガス入り
  • ガラス:遮熱タイプ
  • ガラス色:グリーン
  • 網戸:スリムネット網戸
  • 南側大開口部:防犯仕様

です。

家づくりを始めた頃の私なら、「樹脂サッシでもトリプルガラスでもないの?」と気になっていたと思います。でも、最終的には、断熱性能だけではなく、窓から見える景色やフレームの細さまで含めて選びました。

STINAは、三協アルミが高断熱性能とスリムなフレームの両立を特徴としている窓です。

三協アルミ公式|高断熱スリム窓 STINA

我が家にとって、この「スリムなフレーム」はかなり重要でした。

南側には、キッチンからリビングまで続く大きな開口を設けています。せっかく庭へ視線を抜くならガラスそのものだけではなく、窓枠の存在感もできるだけ抑えたい。そう考えました。

窓を見る基準が、「スペック表の数字」だけから、「その窓を通して何を見るのか」まで広がったことで、STINAを選ぶ理由も明確になりました。

一番こだわったのは南側の大開口

我が家の窓計画で最も大きな存在になるのが、南側の大開口です。

南側には8枚のガラスで構成された大きな開口を設けました。目的は、単純にLDKを明るくすることではありません。

一番大切にしたのは、室内から庭へ視線が抜けることです。

キッチン、ダイニング、リビングのどこにいても、室内だけで視線が止まらず、庭まで空間が続いているように感じられる家にしたいと考えました。

そのため、南側の窓を小さく分散させるのではなく、大きく開く計画にしています。

もちろん、開口部を大きくすれば窓のない壁と比べて熱的には不利になります。それでも我が家では、窓だからこそ得られる景色と開放感も、毎日の暮らしに必要な性能の一つだと考えました。

LDK全体についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

我が家が最もこだわった南側の大開口。キッチンから庭まで視線が抜けることを最優先にしました。

外からの視線と日差しはロールスクリーンで調整

大開口だからこそ、外からの視線や日差しへの対応も必要です。

我が家では、道路や隣家、周囲の建物との位置関係を考えながら窓を配置しました。

さらに南側の大開口には、

NH726のループコード式調光ロールスクリーンを採用しています。

常に閉じて使うのではなく、必要なときだけ視線や日差しを調整できるようにする計画です。

庭とのつながりは残しながら、暮らしに合わせて開き方を変えられるようにしました。

ペアガラスだからこそ、窓まわり全体で考えた

STINAはLow-E複層ガラス、つまりペアガラスです。

トリプルガラスと比べれば、窓単体の断熱性能では不利になります。

家づくりを始めた頃から窓の断熱性能を気にしていた私にとって、この点は当然気になりました。

ただ、実際の室内環境はガラスの枚数だけで決まるわけではありません。

カーテンやロールスクリーンなど、室内側の窓まわりも熱の出入りに影響します。

我が家では、特に面積の大きいLDKの窓に設置するロールスクリーンを選ぶとき、見た目や操作性だけでなく、窓との間にできる空気層の厚みも意識しました。

もちろん、ロールスクリーンを付ければペアガラスがトリプルガラスと同じ断熱性能になる、という意味ではありません。

それでも、窓本体だけを切り取って考えるのではなく、軒による日射遮蔽やロールスクリーン、空調まで含めて家全体で考えることが大切だと思っています。

STINAのペアガラスとロールスクリーンを組み合わせたとき、冬の窓際の冷え方や夏の暑さ、室温にどの程度影響するのか。

ここも、住み始めてから確認したいポイントです。

窓まわりにロールスクリーンを選んだ理由については、第22話で詳しくまとめています。

東側のコーナーサッシで「+α」の抜け感をつくった

南側の大開口だけでも、LDKから庭への視線は十分に抜けます。

それでもリビングの東側にコーナーサッシを採用したのは、ソファに座ったときに南だけでなく東にも視線が抜けるようにしたかったからです。

我が家のリビングは、テレビを見るだけの場所ではありません。本を読んだり、庭を眺めたり、何もせず過ごしたりする時間も、気持ちよく過ごせる場所にしたいと考えました。

南側だけでなく東側にも外の景色が続けば、室内にいながらより広がりを感じられます。

性能だけを優先して、欲しい空間を諦めない

コーナーサッシを採用するときは、当然ながら断熱性能も考えました。

ただ、家づくりを始めた頃のように「少しでも数値が良い方を選ぶ」という判断にはなりませんでした。住宅全体として必要な性能を確保したうえで、この場所ではソファから感じる開放感を優先することにしました。

何でも性能を無視していいという意味ではありません。一方で、性能の数値だけを追い続けて、本当に欲しかった暮らしを諦める必要もないと思っています。

我が家では、そのバランスを考えて窓を配置しました。

窓は多ければいいわけではない|方角ごとに役割を決めた

南側には大開口、東側にはコーナーサッシがあります。

ここだけを見ると、我が家は窓が多い家に見えるかもしれません。ただ、考え方はむしろ逆で、必要な場所にはしっかり設け、必要性を感じない場所にはつくらないことを意識しました。

南側|庭とのつながり

南側は、庭とのつながりとLDKの開放感をつくるため、大胆に大きな開口を設けました。

東側|ソファからの視線の抜け

東側は、リビングで過ごすときのもう一つの視線の抜けのため、

コーナーサッシを採用しています。

北側|必要な採光

北側は寝室などに必要な窓だけを配置しました。

大きな開口をつくるのではなく、用途に合わせて必要最小限にしています。

寝室の窓についてはこちらで紹介しています。

西側|窓なし

西側の壁には窓を設けていません。

夕方の西日を積極的に取り込みたい場所ではなく、間取り上も窓を必要としなかったからです。

また、西側の外観をシンプルにできるというメリットもありました。

外観計画についてはこちらで詳しく紹介しています。

こうして整理すると、我が家の窓にはそれぞれ役割があります。

「窓が何個あるか」ではなく、「なぜそこに窓があるのか」。

これを考えることで、窓の数も自然と整理されました。

南側大開口とセットで考えた870mmの軒

南側に大きな窓を設ける以上、夏の日差しへの対策も必要です。

我が家では、ガラス性能だけに頼らず、軒も日射対策の一部として考えました。南側の軒は870mmで、雨樋まで含めるとおよそ1mの出になります。

夏と冬では太陽の高さが違うため、その違いも利用しながら窓と軒をセットで考える計画です。

住友林業の「涼温房」でも、軒や庇、風、植栽などを組み合わせ、自然の力を住まいに活かす考え方が紹介されています。

住友林業公式|涼温房

我が家の場合、南側に大きな開口があるからこそ、窓だけでなく屋根まで含めて日射を考えることを意識しました。

深い軒や屋根の外観については、第16話で詳しく紹介しています。

まとめ|「一番高性能な窓」ではなく「この家に合う窓」を選んだ

家づくりを始めた頃、私は「トリプルガラス+樹脂サッシを選べば間違いない」と考えていました。

しかし窓計画を進める中で、断熱性能だけでなく、方角、日射、軒、外からの視線、室内から見える景色まで含めて考えるようになりました。

我が家では南側に大開口、東側にコーナーサッシ、北側には必要な窓だけを配置し、西側には窓を設けていません。そして、その計画に合わせて三協アルミ「STINA」を採用しました。

我が家がたどり着いたのは、「一番高性能な窓が、一番いい窓とは限らない」という考え方です。

この家で、この窓をどう使うのか。そこまで考えて選んだことが、我が家の窓計画でした。

ただし、南側大開口の夏・冬の室内環境やSTINAの使い心地、コーナーサッシを採用した判断が本当に良かったのかは、まだ分かりません。

温度、結露、冷暖房、日差し、景色まで、実際に暮らして確認していきます。

答え合わせは、住み始めてから。

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