我が家は、最初からオール電化を前提に家づくりを進めました。
採用したのは、太陽光発電3.57kW、日立の370Lエコキュート、IHクッキングヒーター、HEMSのPanasonic AiSEG3です。
一方、蓄電池は採用していません。
設備を増やすことよりも、我が家が重視したのは「導入するときの費用」と「暮らし始めてからの支出」のバランスです。
特にエコキュートは、毎日使う設備だからこそ省エネ効率を最優先しました。
この記事では、オール電化を選んだ理由、太陽光発電を3.57kWにした経緯、蓄電池を採用しなかった理由、エコキュートとAiSEG3について、実際の見積金額とあわせて紹介します。

最初からオール電化で考えていた
我が家は、家づくりを始めた段階からオール電化を前提にしていました。
大きな理由は、建築する地域がプロパンガスのエリアだったことです。
電気とプロパンガスの両方を使うよりも、生活で使うエネルギーをできるだけ電気へまとめたいと考えました。
そこで、給湯はエコキュート、調理はIH。そして太陽光発電を組み合わせています。
オール電化とガス併用を最後まで比較して迷ったというより、家づくりの初期段階から方向性はほぼ決まっていました。
それでも乾太くんは魅力的だった
そんな我が家でも、ガス設備で魅力を感じたのが衣類乾燥機の「乾太くん」です。
短時間で衣類を乾燥できる点には魅力を感じました。
ただ、そのためだけにガスを導入することはしませんでした。
我が家には約3畳のランドリールームがあり、専用エアコンを設置します。
基本的には夜に洗濯して室内干しし、翌朝までに乾かす生活を想定しています。
その暮らし方なら、乾燥時間をさらに短縮するためにガス設備を追加する必要性は低いと判断しました。
ランドリー用エアコンで想定どおり乾燥できるかは、入居後に実際に確認します。

太陽光発電は3.57kW|載せられるだけ載せる考え方にはしなかった
オール電化と合わせて、太陽光発電も採用しました。
容量は3.57kWです。
ただし、この3.57kWという数字は、私たちが後から細かく計算して決めたものではありません。
家づくりの比較的早い段階から、営業担当さんが提案してくれていた容量でした。
そのときに説明してもらったのが、単純に太陽光パネルをたくさん載せるのではなく、導入費用と暮らし始めてからの支出を合わせて考えることです。
住宅性能、想定する電気の使い方、太陽光の導入費用、昼間の自家消費、利用できる補助制度など。
それらを含めて提案されたのが3.57kWでした。

太陽光の目的は電気代対策と昼間の自家消費
我が家が太陽光発電に期待しているのは、売電収入を最大化することではありません。
日中につくった電気を家の中で使い、電力会社から買う電気を減らすことを重視しています。
我が家はオール電化です。
冷暖房、給湯、調理、家電など、生活で使うエネルギーの多くを電気でまかないます。
だからこそ、自宅で発電した電気を自宅で使うことに意味があると考えました。
GX志向型住宅の補助制度も含めて考えた
我が家は、GX志向型住宅の補助対象となる計画として家づくりを進めています。
ただし、「補助金があるから太陽光を付けた」という順番ではありません。
もともとオール電化と太陽光発電を前提にしており、導入費用や日々の支出、住宅性能、利用できる補助制度まで含めて提案してもらいました。
補助制度だけを見るのではなく、家全体にかかる費用の中で考える。
この考え方が我が家には合っていました。
※補助制度には住宅性能や申請時期などの条件があります。利用する場合は申請時点の公式情報をご確認ください。
3.57kWが我が家に合っていたかは、入居後に確認する
提案された3.57kWが、本当に我が家にちょうど良い容量なのか。
これは、まだ分かりません。
年間でどのくらい発電するのか。
そのうち何kWhを自宅で使えるのか。
買う電気をどこまで減らせるのか。
入居後に実際の数字で確認したいと思います。
蓄電池は採用しなかった
太陽光発電は採用しましたが、蓄電池は採用していません。
一番大きな理由は、我が家では導入コストに対するメリットが見合わないと判断したことです。
蓄電池があれば、昼間につくった電気を蓄えて夜に使えます。
停電時の備えとして使えることもメリットです。
一方、我が家では初期費用だけでなく、長期間使った場合の更新まで考えました。
その結果、現時点では蓄電池へ予算を掛ける必要性は低いと判断しています。
製造から更新・処分までの環境負荷も気になった
もう一つ考えたのが、製造から将来の更新・処分までを含めた環境負荷です。
もちろん、蓄電池そのものを否定しているわけではありません。
電気の使い方、停電への備え方、導入価格、利用できる補助制度など、条件は家庭によって異なります。
我が家の場合は、コストと将来の更新、環境面まで含めて考えた結果、今回は採用しませんでした。
太陽光発電は採用する。
でも、蓄電池までは付けない。
我が家にとっては、この組み合わせがちょうどいいと判断しました。
停電時の電源は必要になってから考える
停電時については、太陽光発電システムの自立運転機能を利用する想定です。
もちろん、太陽光だけでは発電できる時間や使用できる電力に制約があります。
暮らし始めてから、もう少し停電時の電源を確保したいと感じた場合は、ポータブル電源なども検討する予定です。
最初からすべてを揃えるのではなく、後から追加できるものは実際に必要性を感じてから考えることにしました。
エコキュートは日立BHP-FV37XD・370Lを採用
給湯設備には、日立のエコキュート「BHP-FV37XD」を採用しました。
容量は370Lです。
日立では3〜5人用として設定されている容量ですが、我が家は夫婦2人で使います。
最優先したのは年間給湯保温効率4.2
BHP-FV37XDの年間給湯保温効率(JIS)は4.2。
2025年度の省エネ基準達成率は120%です。
同じ日立の370L・水道直圧タイプでも、通常モデルのBHP-F37XDは年間給湯保温効率3.5です。
我が家では給湯設備を選ぶとき、本体価格だけではなく「毎日使い続けたときの効率」を最も重視しました。
給湯は一年を通して使う設備です。
数値として確認できる省エネ性能が高かったことが、BHP-FV37XDを選んだ一番の理由でした。
次に重視したのが水道直圧による水圧
省エネ効率の次に魅力を感じたのが、日立の「水道直圧給湯」です。
一般的な減圧弁方式とは異なり、BHP-FV37XDは水道水を熱交換器で瞬間的に温めて、シャワーや蛇口へ給湯します。
水道圧を生かして給湯できるため、シャワーの勢いを確保しやすいのが特徴です。
日立によると、給水元圧500kPaの条件では、台所とシャワーを同時に使用した場合でも、水道直圧方式のシャワー流量は約12〜16L/分。
同社の減圧弁方式では約7〜10L/分とされています。
もちろん、実際の水圧や流量は住宅の給水元圧や配管条件、シャワーヘッドなどによって変わります。
それでも「エコキュートにしたことでシャワーが弱くなるのは避けたい」と考えていた我が家にとって、水道直圧は大きなメリットでした。
当初のPanasonic製から日立へ変更した
我が家の計画では、当初Panasonic製のエコキュートが設定されていました。
そこから日立BHP-FV37XDへ変更しています。
着工直前に思いついて変更したわけではありません。
契約前の打ち合わせ段階から営業担当さんには、
「エコキュートは省エネ性能を重視したい」
と伝えていました。
我が家の優先順位は明確です。
- 省エネ効率の高さ
- 水道直圧による給湯圧
- 我が家の使用量に対して370Lで問題ないこと
特に1番目の「効率」が最重要でした。
太陽光で電気をつくり、給湯ではできるだけ効率よく電気を使う。
設備を一つずつ独立して考えるのではなく、オール電化住宅全体のエネルギーの使い方として考えた結果、BHP-FV37XDを選びました。
太陽光発電を利用した沸き上げにも対応
BHP-FV37XDには、「太陽光発電利用沸き上げプラス(自動)」という機能もあります。
翌日の天気予報に合わせて夜間の沸き上げ量を減らし、晴天が予想される場合には昼間の太陽光発電を利用して沸き上げる仕組みです。
ただし、余剰電力をリアルタイムで監視して制御する機能ではありません。
また、我が家ではPanasonic AiSEG3も採用しているため、実際にどの機能をどのように連携・設定して使うかは、引き渡し後に確認します。
カタログ上の機能だけで「太陽光を最大限活用できる」とは判断せず、実際の運転状況を見て評価する予定です。電気代も確認し、BHP-FV37XDを選んだ効果を実測値で検証したいと思っています。

本当に効率が良いのかは入居後に実測する
年間給湯保温効率4.2という数値を重視してBHP-FV37XDを選びました。
ただし、カタログ上の効率が高いことと、我が家の実際の電気代が安くなることは同じではありません。
使用するお湯の量。
給水温度。
外気温。
沸き上げ設定。
太陽光発電との組み合わせ。
こうした条件によって実際の消費電力量は変わります。
だからこそ、入居後は給湯に使った電力量を確認します。
「効率を重視して高効率モデルを選んだ判断が正しかったのか」
これは実測値で答え合わせしたいポイントです。
AiSEG3はエネルギーの見える化に活用する
HEMSには、Panasonic「AiSEG3」を採用しています。
ただし、AiSEG3については、自分たちで複数の商品を比較して選んだわけではありません。
我が家の住友林業の計画に組み込まれていた設備です。
そのため「AiSEG3を使いたかったから採用した」というより、せっかく設置するので、太陽光発電や家全体の電力使用状況を確認するために活用したいと考えています。
設計時に考えた設備計画が、実際の暮らしでも想定どおりだったのか。
その答え合わせをするための道具として使う予定です。

太陽光+HEMSは1,091,860円
2026年7月11日の着工合意時の見積書では、環境設備機器工事は1,091,860円でした。
この中に、太陽光発電とHEMSが含まれています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 太陽光発電+HEMS | 1,091,860円 |
※我が家の着工合意時の見積金額です。現在の商品価格や、ほかの住宅で同じ金額になることを示すものではありません。
100万円を超える設備なので、金額だけを見れば大きな出費です。
ただ、我が家では導入費用だけを見て「高い・安い」と判断するのではなく、暮らし始めてから買う電気をどの程度減らせるのかまで含めて考えています。
営業担当さんから提案された3.57kWも、初期費用とその後の支出をセットで考えた容量でした。
本当にその判断が良かったのかは、実際の電気代と発電量が分かってから判断します。


入居後は数字で答え合わせする
この設備計画が本当に我が家に合っていたのかは、今の段階ではまだ分かりません。
入居後は、特に以下の数字を確認する予定です。
- 毎月の電気代
- 太陽光発電量
- 買電量
- 売電量
- 自家消費率
- 給湯に使った電力量
- 季節による消費電力量の変化
- エコキュートの昼間・夜間の沸き上げ状況
夏と冬で電気代はどのくらい変わるのか。
太陽光3.57kWで、買う電気をどこまで減らせるのか。
そして、効率を最優先して選んだBHP-FV37XDは、実際にどのくらいの電気を使うのか。
設計時に考えたことを、暮らし始めてから実際の数字で確認します。
#21は、入居後に続編を書きたい記事です。
太陽光発電量や電気代がある程度たまった段階で、実測値をまとめたいと思っています。
まとめ|設備を増やすのではなく、コストとのバランスを考えた
我が家は、太陽光発電3.57kW、日立BHP-FV37XD・370L、IH、AiSEG3を組み合わせたオール電化住宅にしました。
一方、蓄電池は採用していません。
設備をたくさん付けることよりも、導入費用と暮らし始めてからの支出を合わせて考え、必要だと思えるところへ予算を使うことを重視しました。
エコキュートについては、省エネ効率を最優先。
そのうえで、水道直圧による給湯圧の高さも評価してBHP-FV37XDを選びました。
ただし、この選択が本当に我が家に合っているかは、まだ答えが出ていません。
発電量、電気代、自家消費率、給湯に使う電力量。
入居後はこれらを実測し、設計時の判断が正しかったのか確認します。
答え合わせは、住み始めてから。
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参考・出典
- 住友林業「着工合意時見積書・仕様書」
- 日立公式|BHP-FV37XD
- 日立公式|水道直圧給湯
- Panasonic公式|AiSEG3
- みらいエコ住宅2026事業公式|新築住宅の省エネ性能
※設備仕様、価格、補助制度などは変更される場合があります。最新情報は各メーカー・制度の公式情報をご確認ください。