2026年9月24日、我が家ではいよいよ住友林業のBF構法による建て方が始まりました。
朝8時頃に現場へ行くと、大きなクレーンが入り、ビッグコラムを一本ずつ吊り上げて施工しているところでした。ところが、9時頃にはビッグコラムの建て方がほぼ完了。基礎だけだった我が家が、わずか約1時間で一気に立体になっていきました。
さらに夕方にもう一度現場を確認すると、ビッグコラムは一本ずつ養生され、床には断熱材まで施工されていました。
今回は、ビッグコラムが立ち上がる様子を撮影したタイムラプスと写真に加え、我が家の仕様書や営業担当さんに確認した内容も交えながら、9月24日の工事と翌日の養生まで詳しく記録します。

朝8時頃、ビッグコラムの建て方が始まりました
朝8時頃の現場です。

これまで基礎だけだった現場に、大きなクレーンが入っていました。
予定では9月24日頃から大工作業が始まり、まずビッグコラムを立てていくと聞いていました。
現場を見ると、まさにその作業が始まったところでした。
基礎工事の間も毎日少しずつ変化していましたが、大きなクレーンが入ると現場の雰囲気が一気に変わります。
住友林業のビッグコラムを実際に見る

住友林業のBF構法では、「ビッグコラム」と呼ばれる大断面集成柱が主要構造材として使われています。
住友林業公式では、代表的なビッグコラムは幅560mm。
一般的な105mm角の柱と比べて約5倍の幅があります。
なお、構造計算によってサイズの異なるビッグコラムが使われる場合もあります。
住友林業公式|BF構法について見る
写真では何度も見てきたビッグコラムですが、実物を目の前にするとかなりの存在感があります。
我が家の基礎に、この大きな柱が次々と立っていきました。
クレーンで一本ずつ吊り上げて施工
ちょうどビッグコラムをクレーンで吊り上げるところを見ることができました。

ビッグコラムの上部に、吊り用クランプをはさみ、クレーンで吊り上げています。
大きな柱が空中を移動していく光景は、なかなか見る機会がありません。

吊り上げられたビッグコラムは、職人さんが支えながら所定の位置へ誘導していました。

一本ずつ吊り上げ、位置を確認しながら施工。 写真だけを見ると一瞬ですが、目の前で我が家の骨組みができていく様子を見ることができました。
1時間弱でビッグコラムが立ち上がりました
今回は、ビッグコラムが立っていく様子をタイムラプスでも撮影しました。
※朝8時頃から9時頃までの変化を約24秒にまとめています。プライバシー保護のため、周辺や人物など一部にぼかし加工を入れています。
動画を見ると、ビッグコラムが一本ずつ増え、基礎だけだった現場が短時間で立体になっていく様子がよく分かります。
そして9時頃には、ビッグコラムの建て方はほぼ完了していました。

作業開始から約1時間。 まだ壁も梁も屋根もありません。 それでも、大きな柱が立っただけで建物の高さやボリューム感がかなり分かるようになりました。 今回の工事で最も驚いたのは、この変化の速さです。
建て方後はビッグコラムを一本ずつ養生
ビッグコラムを立てた後も作業は続いていました。

職人さんは、立ち上がったビッグコラムへ一本ずつ透明なビニール状のシートを掛けていました。
シートを柱へ掛け、紐のようなもので固定していきます。

最終的には、立っているビッグコラムが一本ずつ養生された状態になっていました。
この養生について、具体的に何を目的としているのかは現場で確認していません。
そのため、雨対策や汚れ防止などと目的を断定することはしませんが、柱を立てた後に一本ずつ保護する工程まで見ることができました。

木肌が露出している部分は、雨に濡れても大丈夫?
ビッグコラムには透明なシートで養生されていましたが、一部では木肌が見えている部分もありました。

ここ最近、大雨が続いていたこともあり、正直なところ「この状態で濡れてしまって大丈夫なのかな?」と少し気になりました。
そこで後日、営業担当さんに確認しました。
営業担当さんによると、今回使用されている木材は十分に乾燥させた状態で使われており、表面が雨で濡れても内部まで水が染み込みにくいため、今回の状態であれば全く問題ないとのことでした。
現場を見ただけでは少し心配になった部分でしたが、実際の施工状態について担当者へ確認できたので安心しました。
なお、これは我が家の現場について営業担当さんから受けた説明です。木材一般について「どれだけ雨に濡れても問題ない」という意味ではありません。
ビッグコラムには「住友林業 BF」の表示も
養生されたビッグコラムを近くで見ると、透明なシート越しに「住友林業 BF」の表示を確認できました。

「GOOD DESIGN」の表示もあります。
ただし、この表示がどの受賞・年度を示しているのかまでは今回確認していないため、詳しい説明は控えます。
夕方には床下断熱材まで施工されていました
夕方、もう一度現場へ行ってみました。
床組みの間へ断熱材が隙間なく並べられ、見える範囲では一般床部分のほぼ全面が断熱材で覆われていました。

朝にはビッグコラムを立てていた現場ですが、夕方には床一面に板状の断熱材が施工されていました。

仕様書で断熱材を確認|一般床は60mm+40mmの二重施工
夕方の現場では、床一面に板状の断熱材が施工されていました。
そこで、住友林業からもらった我が家の仕様書「VI-2. 断熱材等」を改めて確認してみました。

我が家で使われる主な断熱材と厚みは、次のようになっています。
| 施工場所 | 仕様書の断熱材 | 厚み | 熱抵抗値 R | 断熱材単体の1/R(参考値) |
|---|---|---|---|---|
| 屋根下天井部 | 高性能グラスウール GWHG24-35 | 105mm×2=210mm | 6.0㎡・K/W | 約0.17W/(㎡・K) |
| 外壁 | イゾベール・スタンダード GWHG24-35 | 105mm | 3.0㎡・K/W | 約0.33W/(㎡・K) |
| 一般の1階床下 | ミラフォーム3種 | 60mm+40mm=100mm | 3.6㎡・K/W | 約0.28W/(㎡・K) |
| 玄関等・基礎立上り | ミラフォーム3種 MKS-20 | 20mm | 0.7㎡・K/W | 約1.43W/(㎡・K) |
| 浴室等・基礎立上り | ミラフォーム3種 MKS-50 | 50mm | 1.8㎡・K/W | 約0.56W/(㎡・K) |
| 玄関・浴室等・土間スラブ上 | ミラフォーム3種 MKS-20 | 20mm | 0.7㎡・K/W | 約1.43W/(㎡・K) |
| 外気に接する床下 | 床トップ剛床 GW32-36 | 60mm×3=180mm | 5.0㎡・K/W | 約0.20W/(㎡・K) |
| 床暖房の床下 | 床トップ剛床 GW32-36 | 60mm | 1.7㎡・K/W | 約0.59W/(㎡・K) |
| 階上トイレ排水管まわり | MJマット GW24-38 | 50mm | 1.3㎡・K/W | 約0.77W/(㎡・K) |
※「断熱材単体の1/R(参考値)」は、仕様書に記載された熱抵抗値Rを「1÷R」で換算した参考値です。断熱材単体の比較を分かりやすくするための数値で、壁・床・基礎など部位全体の正式なU値ではありません。
熱抵抗値Rは、「熱の通りにくさ」を示す数値です。
数値が大きいほど熱を通しにくく、断熱性能が高くなります。
今回注目したいのは、一般的な1階床下部分です。
仕様書では「ミラフォーム3種」を60mm+40mmの二重施工とし、合計100mmの断熱層を設ける仕様になっていました。
熱抵抗値は3.6㎡・K/W。
断熱材だけを1/Rで換算すると、熱貫流率相当は約0.28W/(㎡・K)になります。

一方、玄関や浴室などの土間まわりでは、一般床とは異なる厚みのミラフォームが指定されています。
玄関等の基礎立上りや土間スラブ上はMKS-20の20mm、浴室等の基礎立上りはMKS-50の50mmです。
つまり、家の床まわりすべてを同じ厚さで断熱するのではなく、施工する場所によって断熱材の種類や厚みが変えられています。
なお、20mm部分の熱抵抗値は0.7㎡・K/Wで、一般床の3.6㎡・K/Wより小さな数値です。
ただし、土間や基礎立上りは一般床とは構造や熱の逃げ方が異なるため、この数値だけを単純に比較して「断熱性能が低い」と判断することはできません。
現場では「MKS」の表示も確認
現場で撮影した断熱材には、「ミラフォームMKS」と読める表示も確認できました。

JSP公式では、ミラフォームMKSは押出法ポリスチレンフォーム断熱材3種bA(XPS3bA)に分類されています。
ただし、我が家の仕様書で一般床の品番として記載されているのは「FX-60KN+FX-MF40」です。
今回写真で確認できた「MKS」の表示が、一般床のどの部分に使われているものなのかまでは現場で確認していません。
そのため、「床全面がMKS」とは断定せず、仕様書と現場写真でそれぞれ確認できた内容を分けて記録します。
開口部では二重になっているように見えました
床には一部、断熱材の断面を確認できる開口部も残っていました。

横から見ると、表面に見えている断熱材の下側にも断熱材が施工されているように見えます。
仕様書では一般床を60mm+40mmの二重施工とするため、その仕様と整合する状態に見えました。
ただし、今回その場で厚みを実測したわけではありません。
そのため、「上が40mm、下が60mm」とまでは断定せず、仕様書では合計100mmの二重施工となっており、現場でも二層に見える状態を確認できた、と記録しておきます
床組みの木材が赤いのは、防蟻処理を確認しやすくするため
床組みの木材を見ると、下側を中心に赤く着色されている部分があります。

この赤色について営業担当さんに確認したところ、防蟻処理に使用する薬剤を、検査時に処理済みの範囲が分かりやすいよう赤く着色しているとのことでした。
薬剤そのものは本来無色透明で、赤色そのものに防蟻性能があるわけではないそうです。

また、防蟻処理を行う高さについても確認しました。
木造住宅では、建築基準法施行令第49条第2項により、構造耐力上主要な柱や筋かい、土台などのうち、地面から1m以内の部分に防腐措置を行い、必要に応じて防蟻措置を行うことが求められています。
我が家の現場で木材の下部が赤く着色されていたのは、この防蟻処理の施工範囲を確認しやすくするためでした。
翌日には床面もブルーシートで養生
翌日の9月25日夕方にも現場を確認しました。

前日に見えていた床下断熱材は、ブルーシートでほぼ全面が覆われていました。
シートの継ぎ目は黒いテープで押さえられ、ビッグコラムの根元付近まで覆われています。

具体的な養生の目的については確認していないため断定しませんが、9月24日に見えていた床下断熱材は、翌日にはほとんど見えなくなっていました。
施工途中の断熱材を写真に残せたのは、本当に短いタイミングだったことが分かります。
家が完成すると見えなくなる部分だけでなく、建築途中でもわずか1日で見えなくなる部分がある。今回の床下断熱材は、まさにその一例でした。
ビッグコラム柱脚の黒いシールは気密用のブチル
夕方には、ビッグコラムの柱脚も近くから撮影できました。

基礎工事中には、ビッグコラムが立つ位置に通常より太いアンカーボルトを確認しています。

ビッグコラムが立った後、その締結部を確認しようとしましたが、柱脚まわりは黒いシール状の材料で覆われており、アンカーボルトや締結部そのものは見えませんでした。
当日は「この黒い材料は何だろう?」と思っていましたが、後日、営業担当さんに確認したところ、気密を確保するために施工されたブチルとのことでした。

基礎工事中にはアンカーボルトそのものを見ることができましたが、建て方後には締結部がブチルで覆われ、外からは確認できなくなっています。
基礎の段階から追いかけてきた部分が、ビッグコラムの施工によって見えなくなっていく過程も記録することができました。
メタルタッチ接合について営業担当さんにも聞いてみました
ビッグコラムの締結部について気になったため、メタルタッチ接合についても営業担当さんに確認しました。
住友林業公式では、ビッグコラムや梁にねじ形状の特殊なボルトを埋め込み、専用金物と緊結することで、柱・梁・基礎を強固に一体化する構造と説明されています。
一方で、使用されている金属の具体的な材質について聞いたところ、そこは社外秘とのことでした。どこで製造されている金物なのかについても、営業担当さんでは分からないとのことでした。
さらにフィンボルト内部のボルトについて聞いたところ、営業担当さんからは、地震時にボルトが衝撃を吸収する役割があると説明を受けました。
私自身、「自動車のダンパーのようなイメージですか?」と聞いてみましたが、営業担当さんからは「伸び縮みすることで吸収している」という説明でした。
ただし、自動車のダンパーと同じ原理・構造という意味ではありません。今回聞いた範囲では、「地震時にボルトが変形して力を受ける」というイメージとして理解しています。
メタルタッチ接合は外から見ると単純な金物接合に見えますが、その内部にも耐震性を支える工夫があることが分かりました。
営業担当さんによると、この地域では自動車メーカーなどで働くエンジニアのお客さんも多いそうです。そうした方たちにBF構法の接合部について説明すると、「木」だけでなく金物や締結方法までかなり作り込まれていることに感心されることが多いとのことでした。
住友林業というとどうしても「木」のイメージが強いですが、実際にはこうした接合部や金物にもかなりこだわっているようです。
以前から住友林業の家づくりについて「木を生かすつくり」という印象を持っていましたが、今回メタルタッチ接合について詳しく聞いて、その意味をもう少し具体的に実感できました。
木そのものだけにこだわるのではなく、その木を構造材として生かすために、金物や締結方法、気密処理といった「木以外」の部分まで作り込まれている。住友林業の家づくりは、そういうところにも特徴があるのだと思います。
完成後には見えなくなる構造材なので、こうした表示も今しか撮れない記録です。
瑠璃丸と建築中の我が家も撮っておきました
せっかくなので、建築中の我が家とロードスター「瑠璃丸」も一緒に撮っておきました。

完成した我が家と瑠璃丸なら、これから何度でも撮影できます。
でも、ビッグコラムが立ったばかりの我が家との写真は今しか撮れません。
工事内容を説明するための写真ではありませんが、家づくりの記録として残しておきたい一枚になりました。
朝8時から夕方まで、一日で景色が大きく変わりました
9月24日、我が家ではビッグコラムの建て方が始まりました。
朝8時頃に始まった作業は、9時頃にはビッグコラムの建て方がほぼ完了。
その後、柱は一本ずつ養生され、夕方には床下断熱材まで施工されていました。
仕様書を確認すると、一般床部分はミラフォーム3種を60mm+40mm、合計100mmの二重施工とする計画です。
朝にはクレーンで大きな柱を吊っていた場所が、夕方には柱が養生され、床一面に断熱材が並んでいました。
基礎工事のときも毎日変化はありましたが、建て方が始まると工事の進むスピードがさらに速く感じます。
次に大きく姿が変わるのは、梁や通常の柱が入り、屋根の下地まで進む建て方工事です。
9月30日には、その工事が予定されています。
ここから我が家がどのように家の形になっていくのか。
引き続き、完成すると見えなくなる部分も含めて写真と動画で記録していきます。
