家づくりを始めるまで、私は照明について深く考えたことがありませんでした。
部屋が暗ければ照明をつける。そのくらいの感覚だったと思います。
ところが、住友林業でインテリアコーディネーターさんと照明計画を進める中で、同じ家の中でも必要な光は「そこで何をするか」によって違うと考えるようになりました。
そこで我が家では、間接照明、ペンダントライト、ダウンライト、スポットライト、ブラケットライトを場所ごとに使い分けています。
最終的な照明費用は1,003,194円。26坪の平屋としては決して小さな金額ではありませんが、必要だと感じた照明は予算だけを理由に削りませんでした。
この記事では、どこを照らし、どこをあえて明るくしすぎなかったのか、我が家の照明計画を紹介します。
LDK|必要な場所に、必要な明るさをつくる
我が家の照明計画で最も多くの照明を組み合わせたのがLDKです。
採用したのは、
- 間接照明
- ペンダントライト
- ダウンライト
- 照明を切り替えるためのコントローラー
です。
最初から、「間接照明をたくさん入れて、おしゃれなLDKにしたい」と考えていたわけではありません。
一番の目的は、過ごし方に合わせて、必要な場所へ必要な光をつくることでした。

間接照明は5台で225,000円
LDKには間接照明を5台採用し、我が家の見積金額は225,000円です。
料理や食事をするとき、ソファでくつろぐとき、テレビや動画を見るとき。同じLDKでも、過ごし方によって欲しい光は変わります。
一つの強い光で空間全体を均一に照らすのではなく、必要な場所へ光を分けること。そして、くつろぐ時間には照明器具そのものが強く視界に入らないことを意識しました。
そのために取り入れたのが間接照明です。
キッチン・ダイニングには5灯のペンダントライト
キッチンとダイニングには合計5灯のペンダントライトを採用しています。
我が家の見積金額は207,500円です。
キッチンでは、料理をするときの手元の明るさ。
ダイニングでは、食卓を照らす光。
それぞれの用途を考えて配置しました。
一方、ペンダントライトは照明器具そのものが視界に入ります。
そのため、明るさだけではなく、キッチン・家具・内装と一緒に見たときのまとまりも重視しました。
キッチンについてはこちらで詳しく紹介しています。



リビングは、あえて明るくしすぎない
リビングでは、部屋全体を均一に明るくすることより、くつろぐ時間に落ち着けることを重視しました。
テレビを見たり、ソファで過ごしたりするときに強い光が視界へ入りすぎないよう、必要な場所へ光を分けています。明るさを確保するだけでなく、夜にどんな雰囲気で過ごしたいかまで考えて照明を選びました。


料理とリラックスタイムで照明を切り替える
料理をするときと夜にソファでくつろぐとき。
欲しい明るさは違います。
そこで我が家では、LDKに、メモリーライトコントローラーとBluetooth対応のリモコンを採用しました。
料理、食事、リラックスタイム、テレビや動画を見る時間。
過ごし方に合わせ、照明環境を切り替えられるようにしています。
採用した照明制御には、コイズミ照明のBluetooth対応システム「TRee」を使用します。
公式サイトではスマートフォンからの操作や照明をグループ化して細かく制御する機能などが紹介されています。
コイズミ照明公式|TRee Bluetooth対応ライトコントローラー
我が家が求めたのは、「明るい家」でも、「暗い家」でもありません。
料理や掃除をするときは、きちんと見える。
夜にくつろぐときは、光を抑える。
暮らしに合わせて、光を変えられる家を目指しました。
スタディコーナー|スポットライト5灯で必要な場所を照らす
約4畳のスタディコーナーには、コイズミ照明「AS53929」を5灯採用しました。見積金額は97,500円です。
ここでは、約3.5mのカウンターでPC作業や読書をするほか、壁一面の本棚も照らしたいと考えました。
そこで、光の向きを調整できるスポットライトを採用しています。
作業するときはカウンター側。本棚を見せたいときはシェルフ側。
照明だけを単独で考えるのではなく、家具や本棚も含めて「この場所でどう過ごすか」から決めました。
スタディコーナー全体についてはこちら。



家具選びについてはこちら。

寝室|横になったときに眩しくないことを優先した
寝室では、「明るくすること」より、「眩しくないこと」を意識しました。
採用したのはダウンライト2灯とブラケットライトです。
ブラケットライトの見積金額は62,800円でした。
立っているときではなく、寝た姿勢で考える
立っているときには気にならない光でもベッドへ横になると見え方は変わります。
寝室では横になった状態で、光源が直接目に入りにくいことを意識しました。
ブラケットライトを採用した主な目的は、ベッドでの読書です。
本を読むときは手元に明るさが欲しい。でも、そのためだけに寝室全体を明るくする必要はありません。
部屋全体を照らす光、本を読むための光など、役割を分けて照明を配置しました。
寝室全体の計画はこちらで紹介しています。



トイレ|夜中は暗く、掃除するときは明るく
我が家の照明計画の考え方が特に分かりやすく表れているのがトイレです。
採用したのは、
ペンダントライト+ダウンライト+ほんのりセンサー。
夜中に使うときと掃除をするときでは、必要な明るさがまったく違うからです。
夜中は、できるだけ明るくしない
寝ている途中でトイレへ行ったとき、強い光を浴びるのは避けたい。
そこで、夜中は明るさを抑えて使えるようにしました。



掃除するときは、きちんと見えるようにする
一方、床や便器まわりを掃除するときは汚れが確認できる明るさが必要です。
つまり、同じトイレでも、
夜中は暗く。
掃除するときは明るく。
正反対の役割があります。
さらに、ペンダントライトを採用することで、小さな空間の中で照明器具そのものもインテリアとして見せる計画としました。
トイレ全体ではこの考え方を
「覚醒しないトイレ」
としてまとめています。

玄関は雰囲気を。実用空間はシンプルに
玄関にはブラケットライトを採用しました。
我が家の見積金額は、39,000円です。
玄関で求めたのは、
「とにかく明るいこと」
ではありませんでした。
玄関は帰宅したときに最初に入る場所。
そして、来客が最初に目にする室内空間でもあります。
だから、必要な明るさを確保しながら、
家に入った瞬間の雰囲気も大切にしました。
玄関全体の計画についてはこちらで紹介しています。



家中の照明を豪華にしたわけではない
一方、
- 洗面
- ランドリー
- パントリー
- 納戸
- WIC
といった実用性を重視する場所では、シンプルな照明を中心にしています。
物を見るために、必要な明るさがあればいい場所まで、
「せっかくだから格好いい照明にしよう」とは考えませんでした。
見せたい場所には、光で表情をつくる。
実用的な場所では、シンプルに明るさを確保する。
照明にもメリハリをつけています。
また、玄関ポーチやトイレなどではセンサーも採用しました。
細かな制御方法は、私たちがすべて指定したわけではありません。
インテリアコーディネーターさんや設計士さんからの提案をベースに、生活動線や消し忘れまで考えて決めています。
照明総額1,003,194円|必要だと思った光は削らなかった
最終的な照明費用は1,003,194円でした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 照明器具等 | 890,291円 |
| 取付費 | 113,200円 |
| 端数調整 | ▲297円 |
| 合計 | 1,003,194円 |
※2026年7月、我が家の着工合意時の見積価格です。
26坪の平屋で照明に約100万円。金額だけを見ると、高く感じるかもしれません。
ただ、最初から「照明に100万円かけよう」と決めていたわけではありません。
インテリアコーディネーターさんから提案を受けながら、「ここでは何をするのか」「どのくらいの明るさが必要か」「眩しくしたくない場所はどこか」を一つずつ考えた結果です。
一方、洗面やランドリー、WICなどの実用空間では、必要な明るさを確保できるシンプルな照明を中心にしています。
家中を高価な照明で揃えたわけではありません。
必要な場所にはお金を使う。実用性を優先する場所はシンプルにする。そのうえで、必要だと思った光は予算だけを理由に削らない。
それが我が家の照明計画です。
まとめ|照明は「居心地」をつくるためのもの
家づくりを始める前、私にとって照明は「部屋を明るくする設備」でした。
でも照明計画を進める中で、明るさだけではなく、そこで何をするのか、どんな気分で過ごしたいのかまで考えて光を選ぶようになりました。
我が家が重視したのは、「どの照明器具を付けるか」よりも「そこでどう過ごしたいか」です。最終的な照明費用は1,003,194円でしたが、一つひとつに採用した理由があるため、予算だけを理由に削った照明はありませんでした。
実際に暮らしたとき、間接照明をどのくらい使うのか、照明シーンの切り替えが便利なのか、寝室やトイレの明るさが狙いどおりなのか。
答え合わせは、住み始めてから。