住友林業26坪平屋の玄関計画|靴箱をやめて2畳の土間収納に集約した理由 #20

  • URLをコピーしました!

玄関は、家の中ではそれほど長い時間を過ごす場所ではありません。

それでも、外出するとき、帰宅したとき、買い物から戻ったときなど、毎日必ず通る場所です。

だから我が家では、玄関の広さや豪華さより、「できるだけ少ない動作で出入りできること」を重視しました。

玄関土間は約2畳、ホールは約3畳。その横に約2畳の土間収納を設けています。

一方、一般的な玄関収納として設置される靴箱は採用しませんでした。

靴、傘、雨具、外で使う物などは土間収納へまとめ、玄関側にはできるだけ物を出さない計画です。

さらに、靴を履くときに使うベンチや手すり、雨の日に一時的に衣類を掛けられる設備など、日常の動作から必要なものを考えました。

我が家が目指したのは、「見せる玄関」より「動きやすい玄関」です。

この記事では、靴箱をなくして2畳の土間収納へ集約した理由と、玄関ベンチ、手すり、物干し設備、内装、窓、照明まで紹介します。

目次

我が家の玄関は土間2畳+ホール3畳

我が家の玄関は、建物の南西側にあります。玄関ドアは西向きです。

広さは、玄関土間が約2畳、玄関ホールが約3畳。その隣には、1820mm×1820mmの約2畳の土間収納を設けました。

玄関そのものを大きくするのではなく、「靴を脱ぐ場所」「室内へ入る場所」「外で使う物を収納する場所」に役割を分けています。

26坪という限られた床面積の中で、玄関を豪華に見せるために広げるより、毎日の出入りに必要な広さを確保することを優先しました。

玄関で一番重視したのは「動線」

我が家の玄関で最も重視したのは、なるべく無駄なく動けることです。

特に意識したのが、車から玄関までの距離です。買い物帰りは荷物がありますし、雨の日なら傘もあります。毎日のことなので、できるだけ短い距離で玄関へ入れる配置にしました。

玄関からキッチンまでは途中でクランクしているため、完全な一直線ではありません。それでも大きく回り込む動線にはせず、外出・帰宅・荷物の持ち込みまで含めて、日常の移動をなるべく短くすることを考えています。

家づくりでは「何畳あるか」だけでなく、「毎日そこで何回、どんな動きをするか」も大切だと感じています。

靴箱をやめて、約2畳の土間収納へまとめた

我が家では、玄関に一般的な靴箱を設けていません。

靴の収納場所として使うのは、玄関横に設けた約2畳、1820mm×1820mmの土間収納です。

靴だけを収納する場所にはしない

土間収納には、靴だけでなく、傘、雨具、外で使う物などもまとめる予定です。

圧力洗浄機など、室内へ持ち込みたくない物もここへ置きます。

外で使う物は、できるだけ玄関まわりで完結させる。

そうすることで、家の奥まで運ぶ動作を減らせます。

玄関側に物を出さない

靴箱を玄関側に置けば、収納場所としては分かりやすいと思います。

ただ、我が家では玄関に収納家具を増やすより、靴や傘などをすぐ隣の土間収納へまとめる方を選びました。収納量を玄関側へ増やすのではなく、玄関にはできるだけ余白を残したかったからです。

「収納がない玄関」ではなく、「収納を土間収納へ集約した玄関」と考えています。

土間収納には住友クレストのフリーパック棚

土間収納には、住友クレストのフリーパック棚を採用しました。

靴や小物など、床へ直接置きたくない物を整理するために使います。

一方、圧力洗浄機など大きな物は床置きする予定です。

すべてを棚へ詰め込むのではなく、棚へ置く物と床へ置く物を分けることで、土間収納の中でも使いやすさを優先しました。

固定棚ではなく可動棚にした理由

土間収納に置く物は、暮らしとともに変わる可能性があります。

靴が増えるかもしれない。大きな物を置くようになるかもしれない。逆に、今使っている物が不要になることもあります。

そこで、現在の持ち物だけに合わせて棚を固定しませんでした。

ブーツなら棚間隔を広げる。小さな靴なら狭くする。大きな道具を置くなら棚板を移動する。

暮らし始めてから変えられる余白を残しました。

土間収納は「必ず通る場所」にしなかった

我が家では、室内へ入るルートを一つに固定していません。

玄関からそのままホールへ入ることもできますし、土間収納を経由して室内へ入ることもできます。

「家族は必ず土間収納を通る」というルールにはしませんでした。

靴や濡れた物を片付けたいときは、土間収納を通る。何も片付ける物がなければ、そのまま玄関から室内へ入る。

そのとき、一番楽なルートを使えばいい。

家族用と来客用の動線をきれいに分けることより、毎日の行動を窮屈にしないことを優先しました。

雨の日の一時掛けにAirHoopを採用

玄関まわりには、ナスタのAirHoop Lとランドリーポール、AirDotを採用しました。

目的は、ここで本格的に洗濯物を干すことではありません。

雨で濡れた上着やレインウェアなどを、一時的に掛けておくためです。

濡れた物をそのまま室内へ持ち込まず、玄関まわりで一度受け止める。

これも、外で使う物を玄関まわりで完結させる考え方の一つです。

物干し関連3項目は17,610円

着工合意時の見積書では、

項目金額
ナスタ エアフープ2本セット13,550円
ランドリーポール3,430円
エアドット630円
3項目の単純合計17,610円

となっています。

※17,610円は上記3項目を単純に合計した、我が家の着工合意時の見積価格です。土間収納全体の金額ではありません。

実際にレインウェアをどのくらい掛けるのか。ほかの用途にも使うのか。

使い勝手は、入居後に確認します。

靴の脱ぎ履きのために、ベンチと手すりを設置

玄関には、幅1306mm、奥行350mm、高さ232mmのベンチを設けました。

靴を履いたり脱いだりするときに、少し腰掛けられる場所があると便利だと考えたからです。

さらに、ウォルナットの手すりも設置しています。金物はブラックです。

ベンチと手すりを別々の設備として考えたのではなく、玄関で行う「靴を履く・脱ぐ」という一連の動作から必要だと判断しました。

今すぐ手すりが必須というわけではありませんが、長く暮らす家だからこそ、将来も含めて使いやすい玄関にしています。

玄関ニッチはつくらなかった

玄関には、飾り棚として使うニッチを設けていません。

何かを飾る場所をつくるより、壁をそのまま残した方が、我が家が目指すシンプルな玄関に合うと考えました。

玄関では、見せる物を増やすより、視界に入る情報をできるだけ少なくしています。

パセオ・クロス・窓はシンプルにまとめた

玄関ポーチと室内土間には、LIXIL「パセオ」を採用しました。

品番はIPF-300/PSO-BR5です。

外と内で同じ素材を使うことで、玄関ドアのところで床の雰囲気を大きく切り替えず、外から室内までつながって見えるようにしました。

LIXIL公式|外装床タイル

壁と天井には、サンゲツ「SP2535」を採用しています。

玄関にはウォルナットの手すりやエントランスベンチ、木目の玄関ドアがあるため、壁や天井に強いアクセントは加えていません。

素材を増やすより、背景をシンプルにすることを優先しました。

窓は縦すべり出し窓を1か所

玄関には、採光用として縦すべり出し窓を1か所設けています。

窓をたくさん設けるのではなく、必要な場所に一つだけ。

また、玄関の窓だけで位置を決めるのではなく、外から見たときに他の窓とサッシ上端の水平ラインがつながることも意識しました。

窓計画はこちら。

外観計画はこちら。

玄関照明は場所ごとに役割を分けた

玄関まわりでは、場所ごとに照明を使い分けています。

採用したのは、

  • 玄関ポーチ:AD7140B27M
  • 土間収納:AD1221W35M
  • 玄関ブラケット:AB53838
  • 玄関・ホール:AD1243W35M

です。

外から帰ってきたとき。靴を履くとき。土間収納を使うとき。夜に出入りするとき。

必要な光は、場所によって変わります。

そこで、一つの照明ですべてを明るくするのではなく、それぞれの場所に役割を持たせました。

玄関には、ブラケットライト「AB53838」も採用しています。

天井からの光だけではなく壁面にも光を加え、必要な明るさを確保しながら、落ち着いた玄関になることを期待しています。

家全体の照明計画はこちら。

左:AB53838

雨の日は深い軒にも期待している

玄関は家の西側にあり、その上には深い軒があります。

我が家では、西側の屋根だけ基本の軒からさらに455mm延長しました。

玄関まわりでは、この軒を雨よけとしても活用できることを期待しています。

車から玄関へ移動し、傘を閉じる。荷物を持ったまま玄関ドアを開ける。

そうした動作を、できるだけ雨に濡れにくい場所で行えると便利です。

ただし、実際に雨の日にどこまで役立つのかは、まだ分かりません。

深い軒についても、入居後に確認します。

外観と軒についてはこちら。

まとめ|目指したのは「動きやすい玄関」

我が家の玄関で一番大切にしたのは、毎日の動作を減らすことです。

玄関横には約2畳の土間収納を設け、靴や雨具、外で使う物をまとめました。

そのため、玄関側には一般的な靴箱を設けていません。

さらに、靴を履くためのベンチと手すり、雨の日に濡れた物を一時的に掛ける設備など、玄関で実際に行う動作から必要なものを考えました。

一方、飾るためのニッチなど、必要性を感じなかったものは設けていません。

見せる玄関をつくるより、物を表に出さず、外出や帰宅をスムーズにする。

私たちが目指したのは、そんな「動きやすい玄関」です。

ただし、まだ実際には暮らしていません。

2畳の土間収納で収納量は足りるのか。靴箱なしでも不便を感じないのか。ベンチや手すりはどのくらい使うのか。雨の日の一時掛け設備は本当に便利なのか。

そして、物を表に出さない玄関を維持できるのか。

答え合わせは、住み始めてから。

実際に使って分かったことも、今後このブログで紹介していきたいと思います。

では、また次回!

関連記事

家全体の収納を「必要な場所に必要なだけ」とした考え方はこちら。

玄関ドア、シーサンドコート、深い軒など外観についてはこちら。

窓計画はこちら。

照明器具と家全体の照明計画はこちら。

参考・出典

  • 住友林業「着工合意時図面・仕様書・見積書」
  • 住友クレスト「フリーパックシェルフ2」
  • 住友クレスト「エントランスベンチ」
  • 住友クレスト「玄関手すり」
  • ナスタ「AirHoop/ランドリーポール/AirDot」
  • LIXIL「パセオ」
  • サンゲツ「SP2535」
  • 各品番・価格は我が家の着工合意時資料をもとに記載

※仕様・価格・商品ラインアップは変更される場合があります。最新情報は各メーカー公式情報をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次