「26坪の平屋って、さすがに狭くない?」
家づくりを考えていると、26坪という数字を見て、そう感じる方もいると思います。
我が家も最初から「26坪にしよう」と決めていたわけではありません。
予算と暮らしやすさのバランスを考えた結果、最終的にたどり着いたのが、延床面積84.46㎡の26坪平屋です。
この広さを決めるうえで大きかったのが、これまでの賃貸生活でした。
私はこれまで11回の引っ越しを経験し、広さも間取りも違う家で暮らしてきました。
その中で分かったのは、
「広ければ広いほど暮らしやすいわけではない」
ということです。
使わない部屋にも掃除は必要です。
収納が広すぎれば、物も増えやすくなります。
洗濯する場所と収納する場所が離れていれば、毎日の移動も増えます。
そこで我が家では、部屋数や畳数から間取りを考えるのではなく、
「今の暮らしで面倒なことを、新しい家でどう減らすか」
から逆算しました。
その結果、
- 毎日長く過ごすLDKにはしっかり面積を使う
- 浴室・ランドリー・WICを近くする
- 夫婦で使うスタディコーナーをつくる
- 寝室は寝るための6畳に抑える
- 和室や使うか分からない部屋はつくらない
- 収納は「使う場所」に必要な分だけつくる
という間取りになりました。
26坪だから、とにかく削ったわけではありません。
使う場所には広さを使い、使わない場所には使わない。
この記事では、11回の賃貸生活から考えた我が家の26坪平屋について、何を残し、何を削り、なぜこの配置にしたのかを紹介します。
完成後には、本当に26坪で十分だったのか、実際に暮らして検証していく予定です。
なぜ平屋を選んだのか
我が家は、家づくりを始めた段階から平屋を前提に考えていました。
一番の理由は、できるだけ生活をワンフロアで完結させたかったからです。
毎日の生活で階段を上り下りする。
洗濯物を持って1階と2階を往復する。
掃除のために上下階を移動する。
こうした動きを、できるだけ減らしたいと考えました。
平屋なら、LDK、寝室、水まわり、収納をすべて同じフロアに配置できます。
我が家が間取りづくりで重視した「移動を減らす」という考え方とも相性が良いと感じました。
庭とのつながりも平屋にした理由
もう一つ重視したのが、庭とのつながりです。
我が家では、
「キッチンから庭が見える家にしたい」
という妻の希望を、間取りの最優先事項の一つにしました。
LDKからそのまま庭を眺める。
天気の良い日は窓を開けて、室内と外をつなげる。
そんな暮らしを考えたときにも、私たちには平屋が合っていました。
もちろん、平屋だから必ず暮らしやすくなるわけではありません。
土地の広さや形、予算、家族構成によっては、2階建ての方が合理的なケースもあると思います。
我が家の場合は、
- 階段を使わず生活できる
- 家事動線をまとめやすい
- 庭とのつながりをつくりやすい
- 夫婦2人の暮らしに必要な広さを確保できる
という条件を考えた結果、平屋を選びました。
「平屋に住みたかったから平屋にした」というより、
自分たちがしたい暮らしを考えていった結果、平屋になった。
というのが一番近いです。
11回の賃貸生活で分かった|必要なのは「使い切れる広さ」
これまで11回の引っ越しを経験し、広さも間取りも違う家で暮らしてきました。
その中で感じたのは、広い家が必ずしも暮らしやすいわけではないということです。
使わない部屋があれば、その分だけ掃除する場所が増えます。
収納が多すぎれば、使わない物まで残しやすくなります。
水まわりと収納が離れていれば、毎日の移動も増えます。
そこで新居では、「何畳ほしいか」より先に、
「毎日の動作をどこまで減らせるか」
を考えました。
賃貸生活の不便を、新居でどう変えたか
我が家では、これまでの生活で感じていた不便を一つずつ洗い出しました。
| これまで感じていたこと | 新居での考え方 |
|---|---|
| 洗濯後の移動が多い | 浴室・ランドリー・WICを近くする |
| 収納場所が分散する | 使う場所ごとに収納を決める |
| 使わない部屋まで掃除が必要 | 和室や予備室をつくらない |
| 寝室を広くしても日中は使わない | 寝室は6畳に抑える |
| 仕事や趣味の場所が曖昧 | スタディコーナーを設ける |
| LDKで過ごす時間が長い | LDKにはしっかり面積を使う |
こうして見ると、我が家の26坪平屋は「小さくした家」というより、
「使わない空間を減らして、使う場所へ面積を振り分けた家」
という方が近いです。
26坪でも残したかった場所
面積を抑えるために、何でも削ったわけではありません。
毎日の暮らしで使う場所や、夫婦にとって大切な場所には、必要な広さを確保しました。
LDK
家の中で一番長く過ごす場所なので、LDKは優先順位を高くしました。
食事、くつろぐ時間、庭を見る時間など、日常の中心になる空間です。
26坪という限られた面積でも、LDKまで小さくしすぎないことを意識しました。
約3畳のランドリールーム
洗濯は毎日の家事なので、専用のランドリールームを設けました。
浴室の隣に配置し、洗濯後はその場で室内干し。
乾いた衣類は隣のWICへ移す想定です。

約3畳のWIC
WICも削りませんでした。
衣類を一か所へまとめることで、収納場所を探したり、部屋ごとに片付けたりする動作を減らしたかったからです。
ランドリールームと隣接させることで、
洗う → 干す → 収納する
までを短い動線で完結できるようにしました。

独立洗面
洗面は脱衣室と分けました。
夫婦どちらかが入浴していても使いやすく、来客時にも脱衣スペースを見せずに済みます。
また、トイレ内に手洗いを設けず、近くの洗面を使う動線にもしています。

スタディコーナー
個室の書斎はつくりませんでしたが、夫婦で使えるスタディコーナーは設けました。
完全な個室にせず、LDKとのつながりを持たせることで、面積を抑えながら作業場所を確保しています。
26坪だからこそ、つくらなかったもの
一方で、必要性が低いと感じたものはつくりませんでした。
「あると便利そう」ではなく、
「実際に使うか」
で判断しています。
和室はつくらない
新居には和室を設けていません。
来客用や将来用としてつくる考え方もありますが、我が家では普段使うイメージがありませんでした。
使うか分からない部屋のために面積を確保するより、毎日使うLDKや水まわりへ振り分けることを優先しました。
予備室もつくらない
「将来何かに使うかもしれない」という理由だけの部屋も設けていません。
必要になったときに暮らし方を変える方が、我が家には合っていると考えました。
寝室は6畳
寝室も必要以上に広くしていません。
基本的には寝るための部屋だからです。
日中のほとんどをLDKなどで過ごすため、寝室に大きな面積を使うより、他の場所を優先しました。
廊下もできるだけ減らす
26坪の中で有効に面積を使うため、移動するためだけの空間はできるだけ減らしました。
廊下そのものが悪いわけではありませんが、我が家の場合は、必要な部屋同士を近づけることで移動距離も短くしています。
「26坪で足りるか」ではなく「26坪をどう使うか」
家づくりを始めた頃は、私自身も「26坪で本当に足りるのか」と考えました。
しかし、間取りを詰めていくうちに、
「何坪あるか」よりも、
「その面積を何に使うか」
の方が大切だと感じるようになりました。
使わない部屋を残して30坪にするよりも、必要な場所を明確にした26坪の方が、私たちの暮らしには合っていると考えています。
もちろん、これは現時点での判断です。
実際に26坪で十分だったのか。
収納量は足りるのか。
ランドリーとWICの動線は本当に使いやすいのか。
このあたりは、完成後に実際の暮らしの中で確認していきます。
Excelで三日三晩|26坪の間取りを自分で考えた
家の大きさを25〜26坪程度にすると決めたあと、次に考えたのが「この広さの中へ、どうやって自分たちの暮らしを入れるか」でした。
そこで、まず自分で間取りを考えてみることにしました。使ったのは専用の間取りソフトではなく、Excelです(笑)。
Excel上で部屋や収納を配置し、三日三晩「ああでもない、こうでもない」と何度も動かしました。LDKを広げればほかの場所が狭くなり、収納を増やせば通路や部屋にしわ寄せが出ます。
26坪という限られた面積だからこそ、「何畳の部屋が欲しいか」ではなく、「この家でどう動いて暮らしたいか」から考えました。
最優先したのは、妻が希望した「キッチンから庭が見えること」です。そこから、キッチン・リビング・庭のつながり、スタディコーナー、ランドリーからWICへの動線、パントリーや収納、玄関から各部屋への動線を一つずつ組み合わせていきました。
気づけば三日三晩Excelとにらめっこしていましたが、不思議と苦痛ではありませんでした。限られた面積の中で、「ここを少し動かせば、こっちが使いやすくなる」と考える作業は、まさにパズルのようでした。

キッチンから庭への視線、浴室からランドリールーム・WICへの動線、パントリーや家電の配置、趣味スペースなど、今の間取りにつながる考え方の多くがこの段階ですでに入っていました。
26坪だから、数cmも無駄にしたくなかった
自分で基本案を考えたあとは、住友林業の設計士さんと打ち合わせを重ねました。
そこで感じたのが、数cmの違いでも使いやすさが変わるということです。
通路に必要な幅。家具を置くための寸法。収納に必要な奥行き。
一か所ではわずかな違いでも、家全体で積み重ねれば、必要な場所へ面積を回せます。
もちろん、構造や設備の条件があるため、何でも自由に動かせるわけではありません。
それでも設計上可能な範囲で細かく調整し、「26坪だからこそ、使わない数cmをできるだけつくらない」という考えで間取りを詰めました。
自分の案に、プロの視点を加えて完成した
三日三晩かけて考えたExcelの基本案が、そのまま採用されたわけではありません。
構造。設備。動線。使いやすさ。
そこへ住友林業の設計士さんの知識や提案を加え、現在の間取りへ仕上がっていきました。

間取りづくりで大切だったのは、自分の案をそのまま通すことではありませんでした。
自分たちの暮らし方をできるだけ具体的に伝え、その希望を設計士さんと一緒に形にしていくこと。
その土台をつくるために、Excelで三日三晩考えた時間は無駄ではなかったと思っています。
間取りの最優先事項|キッチンから庭が見える家
間取りを考えるうえで、最初に決まった条件があります。
妻が希望した、
「キッチンから庭が見える家にしたい」
というものです。
私もこの希望にはすぐに賛成しました。
そこで我が家では、単にキッチンの位置を決めるのではなく、
キッチン → リビング → 庭
までを一つのつながりとして考えました。
キッチンから南側の庭まで視線を通す
キッチンに立つ時間は、毎日の生活の中で決して短くありません。
料理をする。
片付けをする。
飲み物を用意する。
せっかくなら、その時間にも外を感じられる場所にしたいと考えました。
そこで、キッチンからリビング、その先にある南側の庭まで視線が抜ける配置にしています。
「キッチン」と「庭」を別々に考えるのではなく、庭まで含めてLDKの一部のように感じられる空間を目指しました。

南側と東側、2方向へ視線を抜く
開放感をつくるために、南側だけを考えたわけではありません。
LDKの東側にはコーナーサッシを設けました。
南側の大開口と東側の窓によって、視線が一方向で止まりにくいようにしています。
26坪の家なので、単純にLDKの床面積を大きくするには限界があります。
そこで我が家では、
「床面積を増やして広くする」
よりも、
「視線が抜けることで広く感じられる」
ことを意識しました。
キッチンからリビング、庭へ。
さらにLDKからスタディコーナーへ。
それぞれを完全に分断せず、L字につながる空間にしています。
「広いLDK」より「居心地の良いLDK」
家づくりでは「LDKは何畳あるか」という数字も気になります。
私も最初は気にしていました(笑)。
ただ、26坪の我が家でLDKの数字だけを大きくすると、その分だけランドリーや収納などにしわ寄せが出ます。
そこで目指したのは、
「できるだけ広いLDK」
ではなく、
「限られた広さでも居心地の良いLDK」
です。
南側の大開口。
東側のコーナーサッシ。
キッチンから庭への視線。
L字につながるスタディコーナー。
こうした要素を組み合わせることで、床面積以上の広がりを感じられる空間を狙いました。
ただし、本当に狙いどおり広く感じられるのか。
キッチンから庭が見える暮らしが、どのくらい心地よいのか。
ここは入居後に実際の暮らしの中で確認します。


洗濯動線|浴室→ランドリー→WICを一直線に
LDKと同じくらい重視したのが、毎日の家事動線です。
特に減らしたかったのが、洗濯に伴う移動でした。
洗う。
干す。
取り込む。
たたむ。
収納する。
洗濯そのものより、洗濯物を持って家の中を移動することを面倒に感じていました。
そこで新居では、
浴室 → ランドリー → WIC
を近くにまとめました。
洗って、その場で干す
我が家には約3畳の独立ランドリールームがあります。
基本的には夜に洗濯し、そのまま室内干しする生活を想定しています。
洗濯物を別の部屋まで持っていき、そこで干す必要はありません。
また、ランドリールームにはエアコンを設置し、衣類乾燥の補助にも使う予定です。
実際に朝までに乾くのか、季節によってどの程度違うのかは、入居後に検証します。

乾いた服は、隣のWICへ
ランドリールームの隣には約3畳のWICを配置しました。
乾いた衣類は、ハンガーに掛けたままWICへ移す想定です。
下着などはランドリー側の収納へ。
つまり、
洗う → 干す → 収納する
までを短い範囲で完結させます。
WICは広さそのものよりも、「ランドリーの隣にあること」を優先しました。
収納量を増やすより、
「乾いた服を収納場所まで運ぶ」
という毎日の動作そのものを短くしたかったからです。

洗面動線|脱衣室から分けて、いつでも使える場所へ
水回りでもう一つこだわったのが、洗面と脱衣を分けることです。
洗面台は約1.5畳の独立洗面にしました。
浴室やランドリーとは近い位置ですが、脱衣スペースの中には入れていません。
理由はシンプルです。
誰かが入浴しているときでも、洗面台を使えるようにしたかったからです。
夫婦で並んで使うことも多いため、洗面台は当初予定していたW900からW1200へ変更しました。
トイレの手洗いも独立洗面へまとめる
我が家は、トイレ内に手洗いを設けていません。
トイレの近くに独立洗面を配置し、手洗いもそこで済ませる計画です。
トイレの中へもう一つ水栓やボウルを増やさないことで、掃除する場所も増やさずに済みます。
浴室。
ランドリー。
WIC。
洗面。
トイレ。
これらを別々の部屋として考えるのではなく、
「そこで何をして、次にどこへ動くのか」
まで一緒に考えて配置しました。

水回りは「設備」より「動作」で考えた
我が家が水回りの間取りで重視したのは、設備の豪華さではありません。
毎日繰り返す動作を減らすことです。
洗濯物を運ぶ距離を短くする。
乾いた衣類を収納するまでの移動を減らす。
誰かが入浴中でも洗面を使えるようにする。
トイレ内には手洗いを増やさない。
一つひとつは小さな違いです。
それでも、毎日繰り返す動作だからこそ、数歩でも減らす意味があると考えました。
この水回り動線が本当に使いやすいのか。
そこは入居後に、実際の暮らしの中で答え合わせをします。

収納計画|使う場所の近くに、必要なものを置く
収納は、できるだけ多くつくることを目標にはしませんでした。
我が家が重視したのは、
「どこで使う物なのか」
「使ったあと、どこへ戻すのか」
ということです。
収納量を増やすよりも、使う場所と収納する場所を近づける方が、毎日の片付けは楽になると考えました。
衣類はWICへ集約
夫婦の衣類は、基本的にWICへまとめます。
ランドリールームの隣に配置しているため、乾いた服をそのまま収納できます。
各部屋に大きなクローゼットを設けるより、衣類の収納場所を一か所へまとめることで、管理しやすくする考えです。

食品と日用品はパントリーへ
食品や日用品は、キッチン近くのパントリーへまとめます。
キッチンで使う物を、離れた収納まで取りに行く必要がないようにしました。
買い物から帰宅したあとも、そのまま収納しやすい配置を意識しています。
靴や外で使う物は土間収納へ
玄関まわりでは、靴や外で使う物を土間収納へまとめます。
室内へ持ち込みたくない物を玄関近くで完結できるようにしました。
寝具は寝室側の押入へ
布団や毛布などの寝具は、寝室側から使える押入へ収納します。
寝具は寝室で使うため、収納場所も寝室の近くにしました。
当たり前のようですが、
「使う場所の近くに収納する」
ことを、一つずつ確認しながら間取りへ反映しています。
スタディコーナー|個室にせず、LDKとつなげる
我が家には、夫婦で使うスタディコーナーがあります。
完全な個室にはせず、LDKとつながる位置に配置しました。
仕事をしたり、本を読んだり、趣味の作業をしたりする場所として使う予定です。
個室にしなかった理由
独立した部屋にすると、集中しやすいというメリットがあります。
一方で、そのためだけに面積を使うことになります。
我が家では、限られた26坪の中でスタディコーナーを確保しつつ、LDKとのつながりも残したいと考えました。
そこで、完全に閉じた部屋ではなく、LDKからL字につながるような配置にしています。
家族の気配を感じながら、それぞれの作業ができる場所を目指しました。
本はスタディコーナーへ集約
本についても、家のあちこちへ分散させるのではなく、スタディコーナー側へまとめる予定です。
壁面を使って本を収納し、
「読む場所」と「しまう場所」
を近づけます。
収納を増やすための本棚ではなく、使い方から必要な収納を決めました。
納戸|趣味の物をまとめる場所
納戸には、日用品ではなく趣味の物をまとめる予定です。
釣具。
ラジコン。
工具類。
トレーニング用品。
こうした物を各部屋へ分散させると、生活空間まで物が広がりやすくなります。
そこで、趣味の物は納戸へ集約することにしました。
当初は約4.5畳の案もありましたが、最終的には必要な広さを見直しています。
広い納戸をつくって空いている場所へ物を入れていくのではなく、
「何を置くか」
を先に考えて面積を決めました。
買い物動線|駐車場→玄関→パントリー→キッチン
間取りを考えるときは、家の中だけでなく、車を降りたところから考えました。

我が家では日常的に車を使います。
スーパーで買い物をして帰宅したあと、
重い荷物を持って家の奥まで歩く。
これをできるだけ減らしたいと考えました。
そこで、
駐車場 → 玄関 → パントリー → キッチン
という流れを意識しています。

買ってきた物をすぐ収納できる
買い物から帰ったら、玄関から入り、キッチン近くのパントリーへ。
食品や日用品をそのまま収納できます。
その先にはキッチンがあります。
冷蔵庫へ入れる物。
パントリーへ置く物。
それぞれを短い移動で片付けられるようにしました。
家事動線というと、
キッチンと洗面の距離。
洗濯機と物干しの距離。
といった家の中の動きに目が向きやすいと思います。
ただ、我が家では、
「車を降りてから家事が始まっている」
と考えました。
毎週何度も繰り返す買い物だからこそ、玄関からキッチンまでの動線も重要です。
26坪だから、収納も動線も「足す」より「まとめる」
我が家の間取りは、収納や設備をたくさん追加して成り立っているわけではありません。
むしろ、
- 衣類はWIC
- 食品はパントリー
- 靴は土間収納
- 寝具は押入
- 本はスタディコーナー
- 趣味の物は納戸
というように、物の住所をできるだけ決めました。
そして、その収納を使う場所の近くへ配置しています。
収納をたくさんつくる。
廊下を広くする。
部屋数を増やす。
そうではなく、
「毎日の移動と片付けを減らすために、どこへ何を置くか」
を考えた結果が、我が家の26坪平屋です。
実際に暮らし始めたあと、
本当に片付けやすいのか。
買い物後の動線は楽なのか。
スタディコーナーの距離感はちょうどいいのか。
このあたりも入居後に確認していきます。
夫婦で大きく意見が割れなかった理由
家づくりでは、夫婦で意見が合わない場面も多いと思います。
我が家も、すべての希望が最初から同じだったわけではありません。
それでも、間取りについて大きく意見が割れることはほとんどありませんでした。
理由は、最初から共通していた判断基準があったからです。
「毎日の動作を減らしたい」
「使わない部屋はつくらない」
「必要な場所にはきちんと面積を使う」
この3つは、夫婦ともほぼ同じ考えでした。
たとえば、妻が希望した「キッチンから庭が見える家」も、私自身が良いと思えたので、そのまま間取りの優先事項になりました。
一方で、和室や予備室については、どちらも必要性を感じていませんでした。
設備や部屋ごとに「どちらの希望を優先するか」を決めるというより、
「この選択は、私たちの暮らし方に合っているか」
を基準に考えたことで、大きく意見が割れなかったのだと思います。
家づくりで意見を合わせるために必要なのは、好みを完全に一致させることではなく、
「何を大切にする家にするのか」
を最初に共有しておくことなのかもしれません。
まとめ|26坪でも、暮らし方から考えれば必要なものは入れられた
我が家の新居は、延床面積84.46㎡の26坪平屋です。
数字だけを見ると、
「26坪では狭いのでは?」
と感じる方もいると思います。
私たちも家づくりを始めた当初は、同じように考えていました。
しかし、11回の賃貸生活を振り返り、
「何畳ほしいか」
「何部屋ほしいか」
ではなく、
「毎日の生活で何をしているか」
「どの移動を減らしたいか」
「どこに面積を使いたいか」
から間取りを考えました。
その結果、
- LDKにはしっかり面積を使う
- 浴室・ランドリー・WICを近づける
- 独立洗面を設ける
- スタディコーナーをつくる
- 食品はパントリーへまとめる
- 趣味の物は納戸へまとめる
- 和室や予備室はつくらない
- 寝室は6畳に抑える
という間取りになりました。
我が家にとって大切だったのは、
「26坪で足りるか」
ではなく、
「26坪をどう使うか」
でした。
限られた面積だからこそ、使わない空間を減らし、毎日使う場所へ面積を振り分けています。
もちろん、今の段階では設計どおりの暮らしやすさになるかは分かりません。
浴室→ランドリー→WICの動線は本当に使いやすいのか。
買い物後の玄関→パントリー→キッチン動線は楽なのか。
26坪という広さで、本当に十分だったのか。
完成後は、実際に暮らしたうえで答え合わせをしていきます。
間取りは、完成したときがゴールではなく、暮らし始めてから評価するものだと思っています。
